
2024年3月20日
なかなかセッションでの内容を一言で
お伝えできないので、なんとなく内容の
イメージを感じていただけたら嬉しいです。
エネルギーの海になる 2024年3月20日
こんにちは 彼女は、弾む息と一緒にぺこりとお辞儀した。シャランと鈴が彼女のどこかから鳴ったような。
「いらっしゃい。 どうぞ」私もぺこりとお辞儀した。初めて会うのだが、なぜか初めて感はなかった。
温かいタオルで、両足を包む。ゆっくりと横たわった彼女に両手でそっとタオルの上から触れた。サーーと、頭上を越えていくうねり。耳元に聞こえる上昇音。電話で初めて話した時から動いていた、もう会うだろうという予感と何か安心感とも言えない何か。すぐにコンと集中できるのも、もうはじまっていたからだろう。
この5年間ずっと向き合ってきたことがあると話してくれた。そういえば、私もそうだなと頷きながら聞いていた。
ゆっくりとオイルを手になじませ、彼女をおおっている中の波に両手をひたす。
ザァザァーーー 窓のカーテンの隙間から木の枝がおおきく揺れ、そのまま飛んでいってしまいそうだ。鳥たちが口々にさわぐ声が遠くで聞こえる。
私はいつのまにか、浮いているような、真空の中にいる。
体もあるし、両手で彼女に触れているのも見えている。「このまま、そっちへいけば何があるのか?」
そう思った途端、足が地面におちる。
ゆっくりと私の中心に、そして彼女の中心に意識を戻す。
鎖骨の下に両手をおくと、スンとした。 途端に彼女が平たくなる。
そのままスンとした胸の上を両手で触れる。
「今しかない。ここがすべて。」自分のスイッチを全開にする。
サーサーサー Su-su-su-
スィーンスィーン Su-su-su- 上昇音と寝息が高まる。
あつくなった両手が、彼女のお腹に沈みながら動いている。
エネルギーのうねり、私なのか、彼女なのかわからない波の中を
めいっぱい広げたままいる。
またたく星々からみれば、私たちは放たれたその中で、この一瞬を交換しあっているのかもしれない。
「お互い、よくやってきたね。」
深い深い寝息の中、私は両手をフワンと宙で遊ばせた。
2024年1月
セッションの内容はその方との交流から
起こり、その時必要なことをやりきるのを
意図しています。
そんな中での起こっていることを題材に
お客様からも承諾いただきショートストーリ
ーを書きました。
そして、嬉しいことにそのお客様からも
その時のことをショートストーリーで書いて
いただき返信をいただきました。
ありがとうございます♪(それも載せたいところですが)
★あるセッションでのこと★
ツーーツーツーーー
両膝が少し緩み、足の裏にその重みが移動する。木の床を踏みしめる足裏を感じながら両手をすーっと伸ばし、細やかな粒子の波の中に入っていく。両手は温かな濃厚な重みに到着する。麻由は息を吸い、ゆっくり吐きながらその重みの中にある。滾々と泉のように湧き立つ中心へ向かっていく。その湧き立つものが現れる。同じく麻由のおへそ下の肚あたりからすっと太い力強い大きな手が伸び、その泉の中に入っていった。
ぐぅ~ん 辺りの空間の密度が変わっている。遠くにあるものと近くにあるものの境がないような中にいる。
「すぅすぅ」と寝息が聞こえはじめた。
麻由はそれを合図にさらにグンとチューナーを上げていく。横たわっているその人の泉の中のどこかにチューニングする。途中にザザザッーと雑音が入る。その度に太い手は更に力強くその泉の奥に入っていく。
上げれるとこまで上げていくのだ。この先にどうなるかわからないが、その手はもう知っている。
いくつものライトが光っている。大きく瞬いたり、小さくぼんやり光っていたり。
「ここなのか。」そのままぐっとそのチューナーの周波数を保ちながら静かにその中に佇んでいた。さっきまで触れていた背中あたりのぬるっとした皮がはがれていく様がどこかでみえた。
チカチカ、いくつもの光が何か言っているのだろう。白く湧き立つ光が現れて、スー―と消えていった。
ゆっくりと麻由は両手を泉からあげた。肚からでていた太い手もいつのまにかもう麻由の中に戻っていた。
「すぅーー、すぅーー」ここちよい寝息が部屋に広がっていた。
